論理的で相手にとって理解しやすい説明ができる人になる

普段の会話はもちろん、特にビジネスにおいて、いかに分かりやすく自分の言いたいことを伝えるかというのは、上手に会話を進めるために欠かせないことだと思います。ちょっと難しい内容の話や、相手にとって目新しい内容の話だと、聞いている人の頭の中でイメージがきちんと浮かぶように、論理的で分かりやすい説明をしなくてはなりません。

そんな時に特に私が気を付けているのは、一つひとつの文を短く簡潔にする、時間に余裕があればゆっくり話す、ということです。特に専門用語を使う場合や、説明が複雑になる場合はより意識しています。というのも、同じことを話すにしても、一つの文にすべての内容を入れて休みなく話すよりも、2つ3つの文に分割して、休止をいれながら話した方が理解度が上がるからです。人の脳は新しい考えに対する受容に限界がありますので、一つひとつをゆっくりと小分けにしてあげることで、無理なく受け入れることができるようになりますので、これはとても大事なことだと思います。急いで一文でまとめて言っても、相手に理解させることができずにもう一回言い直すのであれば、最初からゆっくりといくつかの文に分けた方がよっぽど効果的なのです。

この法則は、外国人と話すときにより大事なポイントとなると思います。たまに、英語をしゃべれる日本人が、自分の英語は通じるという意識でベラベラと速く話す様子を見かけます。残念ながら、空港のアナウンスのような大事なことを伝える場面でもそのような話し方をする職員さえもいます。もちろん、ネイティブと全く同じレベルで話せる人であればこれでも問題ありませんが、いかんせん外国人が一生懸命外国語を覚えても、なかなかネイティブのような表現や発音はできないものです。その意識があるなら、ゆっくりはっきり、丁寧に言葉をつないで話すべきだと思います。特にアナウンスのような音響が悪いケースではなおさらです。

簡潔な単語、表現というのも大事な要素です。同じ考えを伝えるのでも、できるだけ短い言葉で伝えた方がより相手の心に伝わるからです。その点で勉強になるのは、商品やサービスで使われているキャッチコピーだと思います。優れたキャッチコピーはシンプルな言葉の中にもとんでもないパワーがあり、これは一般の会話でも役に立つ技術ですので、私も個人的に意識しています。

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